感染力が比較的強い疾病で、主に夏季に発病しますが、最近では冬季にも各所で大小の流行を見せる急性腸炎疾患です。

主な症状

  • 重度の腹痛と共に悪寒と発熱が見られ、粘液や血液の混じった下痢(10回程度)や出血が見られる事もあり、高い伝染力を持ちます。

感染経路

  • 赤痢に感染した人が調理した料理や汚染された水により大規模感染が起こります。
  • トイレの手すりやタオルによっても伝染(便による汚染物の経口感染)します。
  • 家族内の2次発病率が10~40%と高くなっています。

潜伏期

  • 潜伏期 : 12時間~7日 (1~3日)

予防方法

  • 手はしっかり洗いましょう。(石鹸を使用し流温水で10秒以上洗う。)
    - 調理前、食事前
    - トイレの後
    - おむつを替えた後
    ※ タオルは汚れやすいので、ペーパータオルやエアータオルを使用しましょう。
  • 食品の保存や調理の際は衛生に心掛けましょう。
    - 細菌の繁殖を防ぐため、5℃以下又は60℃以上で食品を保存すること。
    - 食べ物は生で食べず、火を通してから食べること。
    - 生野菜は食べる前に十分に洗うこと。
    - 温め直しは、75℃まで再加熱すること。
  • 水は必ず沸かして飲みましょう。
  •    ※ 下痢の発生時には...
  • - 下痢や嘔吐症状がある場合は速かに近隣の医療機関及び保健所で診察を受け、集団食中毒等の下痢患者が発生した場合には、速かに管轄保健所に通報しましょう。