チフス菌に感染する事による急性全身熱性疾患で、季節を問わず発病が見られます。特に、夏季の発症頻度が高く、保菌者は自身には症状がなくても菌の排泄を続けているため、病原菌の感染源捜索が困難となります。

主な症状

  • 継続した高熱、頭痛
  • 脾臓の腫大、便秘や下痢、腸にガスが溜まる事もあります。

感染経路

  • 患者が保菌者の排泄物で汚染された飲食物や水を摂取した事による感染が多く、ハエが汚染物から飲食物に菌を移動させる事もあります。

潜伏期

  • 潜伏期 : 3~60日(1~3週)

予防方法

  • 公共上水道の保護及び塩素消毒を十分に行いましょう。
  • 糞尿は衛生的に処理しなければなりません。
  • 牛乳及び乳製品は衛生的に管理しましょう。
  • 魚介類の購入や販売においては衛生に心掛けましょう。
  • トイレは衛生的に保ち、網戸を設置しましょう。
  • 病原体保菌者は食品を取り扱わないようにしましょう。
  • 東南アジア等の流行地域を旅行する人や、給食関連、食品衛生業に従事する人は、事前に予防接種を受けましょう。